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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある二人は反逆者 第6章 ②ヒーローの敗北 「すまない、これは僕の腕でも繋ぎ止めることは出来ない。 切断するしか道はないだろう」 冥土帰しから残酷な現実を告げられてから数時間、上条は病院のベッドの上で眠っている。 しかし上条の左肩から先は存在しない。 前方のヴェントに敗北した上条は徹底的に痛めつけられ蹂躙された。 ヴェントの天罰術式によって昏睡した美琴の目が覚めた時には上条はすでに虫の息の状態だった。 奇跡的に一命を取り留めたものの上条の体の損傷は大きく、特に左腕は冥土帰しを以ってしても修復することは不可能だった。 しかし上条もただ敗北したわけではなく、ヴェントの天罰術式の霊装を破壊しヴェント自身を撤退させることに成功していた。 そして上条が眠る病室には三人のレベル5が重苦しい空気を放ちながら集結していた。 その中の一人である美琴は上条の残された右手を握りながら、涙を流して祈るように目を閉じていた。 「私が当麻のことを守れれば…」 悔やむような美琴の呟きに、レベル5の一人…垣根帝督は諭すように言った。 「だから何度も言ったろ、第三位。 あの魔術には上条以外どうやったって抗うことが出来なかった。 いくら悔やんでも結果が変わるわけじゃねえんだぞ」 しかし垣根の言葉は美琴に届いた様子はない。 そして残るレベル5の一人…一方通行は何処か怪しむように垣根のことを見据えていた。 「てめェ、一体何を知ってやがるンだ? それに俺のことを屑だと言いながら、どォして助けるよォな真似をしやがった?」 猟犬部隊のリーダーである木原数多に敗北した一方通行と打ち止めを救い出したのが垣根だった。 一方通行も相当な重症を負っていたが今は治療を終え、体のあちこちに包帯を巻いているものの歩けないほどではなかった。 「第一位、てめえは俺がもっとも嫌悪するタイプの人間の一人だ。 圧倒的な力を持ちながらも、自分より遥かに劣る弱者をてめえの勝手な都合で嬲り殺してきた。 確かに俺にはてめえのような屑を助ける義理なんて全くねえよ」 「…」 「だが、てめえの隣にいる女の子まで見殺しにしていい理由にはならねえ」 垣根は一方通行の隣に立っている打ち止めを横目で見ながら言った。 「…それに俺は確かにてめえが嫌いだが、てめえが自分を殺して変わろうとしてることも知ってる。 その証拠に木原以外の人間は殺そうと思えば簡単に殺せたはずなのに止めを刺そうとしなかっただろう? 人によっちゃあ甘いって言うのかもしれねえが、以前のてめえから見れば少しは変わったって証拠だろ」 「チッ」 (アレイスターの直属部隊を潰しても何のお咎めもねえし、一体どうなってやがるんだ? それに科学と魔術の敵対の構図がここまで表面化しちまった以上、 俺や上条たちが目標とする学園都市の上層部を潰す計画も遅れることは必須だろう。 あれ以来あの人との連絡も取れねえし、まあ今は様子見をするしかないんだろうな) それ以降は一方通行と垣根の会話が続くことはなかった。 そして会話のない病室には上条の心電図の音だけが響いていた。 上条が目を覚ましたのは学園都市にヴェントが襲撃してから二日後の10月2日のことだった。 学園都市で起きた事件は謎のテロリストが起こした事件として発表され、 死亡者が出なかったと発表されたことから多くの人間が昏睡に陥った大事件であったものの 9月30日の事件が人々の記憶に深く残ることはないのだった。 上条が目を覚ますと美琴は上条に大まかな事件の顛末を話した。 「…そうか、特に混乱も起きてないのか」 「…うん」 「でもまだ安心することは出来ないな。 あの敵意を抱いた人間を無条件で昏睡させる霊装は何とか壊せたけど、いつまた襲ってくるか分からねえし」 「…ねえ、当麻」 「どうした?」 「二人で逃げよう」 「美琴?」 「もう過去のことは全て忘れて二人だけで暮らすの。 科学とか魔術とかそんな危険なことにもう関わる必要はないよ」 「…」 「いつかは子供も出来て、その子供が結婚したら孫も生まれて… 本来の人の幸せってそういうことでしょ? 誰か見知らぬ人のために頑張る必要なんてない、二人の幸せだけ考えようよ」 「…それもいいかもな」 「でしょ?」 「俺達って都会育ちだし、田舎に行って自然に囲まれて…」 「うん!!」 「確かに俺は少し気張ってたかもしれない。 俺が一番に幸せにしたいのは美琴なんだから…」 「…当麻」 「…でも、美琴を本当に幸せにするためにも俺は逃げるわけにはいかない」 「え?」 「自分じゃ気付いてないかもしれないけど、美琴って夜に魘されて涙を流してるんだ」 「…」 「それに俺はまだ本当の美琴の心からの笑顔を見たことがない。 そんな状態で逃げても、俺はきっと本当の幸せを美琴に与えることが出来ないと思う。 アイツらが狙ってるのは学園都市だ。 でも学園都市の上層部だけじゃない、学園都市そのものを破壊しようとしている。 そうすれば俺達の大事なものまで壊されちまうかもしれない」 「…」 「そうしたら美琴は優しいから二度と笑えなくなる。 そして美琴が笑えなくなったら、俺も幸せになることなんて出来ないよ」 「…当麻」 「だから俺は他の誰のためでもない俺と美琴の幸せのために戦う。 …ごめん、これは俺の我侭だ。 だから美琴は安全な場所で、俺の帰りを…」 しかし上条が言い終える前に美琴が上条の口を塞いだ。 「私こそ、ごめんね。 当麻が目の前で死に掛けてたのを見て、自分を見失ってた。 だからそれ以上は言わないで、今度こそ私は当麻の隣で戦って当麻の背中を守るから」 そう言って美琴は上条のことを抱きしめた。 上条も美琴のことを抱きしめ返そうとするが、今になって左腕がないことを痛感する。 (でも俺にはまだ右腕がある。 そして例え右腕を失っても戦いようはあるはずだ。 だから俺は逃げない、本当の意味で美琴を幸せにするまでは…) 上条は残された右腕で左腕の分も心を込めて美琴のことを抱きしめながら誓う。 そんな二人の下に冥土帰しと一人の「人間」が現われる。 男にも女にも、子供にも老人にも、聖人にも囚人にも見える「人間」と対面した時、 二人の反逆者の物語は次のステージへと進む。 科学と魔術の均衡が崩れる時、新たな物語が幕を開けようとしていた。 第一部完 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある二人は反逆者
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autolink NA/W12-039 カード名:中学三年生のアリサ&すずか カテゴリ:キャラクター 色:緑 レベル:0 コスト:0 トリガー:0 パワー:2500 ソウル:1 特徴:《動物》? 【自】このカードが手札から舞台に置かれた時、そのターン中、このカードのパワーを+X。Xはあなたの《動物》?のキャラの枚数×500に等しい。 はいはい、頑張ってコピーしやすいノート取るわよ レアリティ:C illust.南野彼方 いつもの長門の《動物》?版。 基本的な性能はいつもの長門同様だが、作品限定に近い《宇宙人》?とは違い《動物》?とプールが広いため更に使い易い。 ・関連ページ 「&」? 《動物》?
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最終決戦を制した上条勢力。 魔術、科学の「世界の崩壊」を望まぬ者達の活躍と、覚醒した三人の超能\力者と一人の幻想殺し、三人の聖人と二対の天使によってアレイスター率いる敵を撃破した。 そして、禁書目録は上条当麻に別れを告げる。 「とうま、私はこれから壊れ果てた世界を直す為に、いろいろな所を旅しなきゃならないの」 なら俺も付いて行く、上条がそう言うが、禁書目録は止める。 「とうまは短髪…みことを護るって約束があるでしょ!だから、これでお別れ。…とうまと逢えて楽しかったよ!もう会えないかもしれないけど、とうまはみことと幸せになってくれなきゃ嫌かも!…かおり達が呼んでるからそろそろ行くね!」 「禁書目録……。あぁ、わかった。それじゃあ、運が良かったら一万二千年後にまた会おうぜ!」 飛びきりの笑顔で禁書目録は去っていった。 「インデックス…笑ってたけど辛そうだったわね…」 「美琴…。そう、だな。…それじゃ俺達も行きますか!」 「どこに!?」 「決まってんだろ。美琴の両親に挨拶だよ」 絶対能\力者の一人、御坂美琴の叫び声が木霊した。 「皆さん、それでは宜しいですね?」 「はい、火織」 「もちろんだよ」 「良いのよなー」 その他大勢のアニェーゼ部隊や、天草式のメンバー、女子寮のメンバーが神裂の問いに答える。 「それじゃあかおり、行こ!」 禁書目録はその先頭に立ち、世界を直す長い旅に出た。 「舞夏ー、今帰ったにゃー」 「やっと帰ってきたなー。正直…帰って来ないかと…思ってたん…だぞ…」 「ごめんな…舞夏」 とある学生寮では感動の再開を果たし、 「さてと、絶対能\力者と言えど、修行を怠ってはならねーな!」 またある場所では一人の熱血漢が修行を始め、 「またパシリかよ…」 とあるマンションでは平和に暮らす少女と、それを守る無能\力者が居て、それぞれが勝ち取った平和を楽しもうとしていた。 そして─。 「本当にこの道で合ってンだろうなァ?」 「ミサカが嘘付くわけ無い、ってミサカはミサカは断言してみる!」 絶対能\力者の中でも最強の一方通行と、彼を支え続けた打ち止めが、ある目的地を目指していた。 「確かこっちだったよな」 「ね、ねぇ…本当に行くわけ?」 「ん?あぁ。俺は一秒でも早く美琴と一緒になりたいからな」 「…バ カ」 後に世界を救った英雄として語り継がれる上条当麻と、生涯、彼を支え続ける妻となる御坂美琴もある目的地を目指していた。 「そこだな」 「そこか」 ここで二組の足は止まった。 「あなた方もここに用事ですか…って一方通行!?」 「奇遇ですね…って当麻!」 「あら、打ち止めも一緒ね」 「わーいお姉様!ってミサカはミサカは久しぶりの再開にはしゃいでみる!」 上条当麻と一方通行は驚き、御坂美琴と打ち止めはさも当然のように抱き締めあう。 「えーっと、一方通行もご挨拶的な?」 「そういう当麻もかァ?」 こういう時だけ仲良しな二人。最終決戦で互いに背中を預け合った仲である。 「そ、それじゃあ行くぞ…」 「あ、あァ…」 ピンポーン、とチャイムを鳴らす上条。 程なくして一人の女性が出てきた。 「どちら様ですかーって白い子…確か一方通行 途中から消えたっぽいから続きから 君に当麻君、それに打ち止めちゃんに美琴ちゃんじゃないの!どうしたの?」 御坂美鈴。上条と一方通行を結び付ける一因の女性だ。 「今日は大切な話があって来ました」 「同じく。重要な用件なンだよ」 「そ、そんなに改まって…美鈴さん困っちゃうな…。と、とりあえず上がって」 いつもとは違う雰囲気の二人に気圧される美鈴。ひとまず家の中に入るように指示する。 「一方通行、第一段階はクリアだな」 「次が難関なンだよな」 家の中に二人は入っていく。 どうやら二人は共同戦線を張るつもりらしい。 「お姉様ー、この二人はいろいろ正反対なのに中身は一緒だったりするよねー、ってミサカはミサカは面白がってみたり」 「そうね。ま、そこが二人の良いとこなのよね」 打ち止めと美琴は、二人の後を追う。 御坂家にお邪魔する上条と一方通行。美琴と打ち止めは実家に帰ってきた。 「さて、何の用だ?上条当麻君に一方通行君。まぁ、そこに座りなさい」 美鈴に案内され、居間にやってきた上条と一方通行は、そこに待ち構\えていた一人の父親ー御坂旅掛のオーラに体が硬直する。旅掛に言われた通り、テーブルを挟んで旅掛の向かい側に正座する二人。 「きょ、今日はお義父さんに話があって来ました」 「同じく。大切な用件があって来ました」 上条の隣には、美琴が。 一方通行の隣には打ち止めが座っている。 「ふむ…君達の意志は本気のようだ。声色を聞けばわかる。だが、君達にお義父さん、等と言われる筋合いはない」 その一言に背中に冷や汗が流れる二人。 「しかし、君達の話を聞かせて貰おう」 旅掛は、いつの間にか美鈴が煎れていたコーヒーを一口飲み、言い放った。 「最初に一方通行君から聞かせて貰おうか」 指名された一方通行は一瞬、少しだけ震えたが、自分の意志を旅掛に伝える。 「お、俺は今日、打ち止めを貰いに来ました!」 「却下だ。どうやら君は敬語と言うものを知らないのかな?そんな奴に打ち止めは任せられない」 次は当麻君、と言われ上条は深呼吸する。隣の一方通行が俯き、涙を溜めたのが見えた。 意識を集中させて宣言する。 「答えは却下だ。挨拶に来たというのに、なんだ?そのボロボロの服は。挨拶に来るならもっとマシな格好で来るべきだな」 正論を突きつけられ、反論出来ない二人。 「…悪い、一方通行……仇取れなかった…」 「…別に構\わねーよ……」 「用件が済んだなら帰りたまえ」 意気消沈する二人を見て旅掛は帰ることを勧める。 無言で立ち上がり、玄関に向かおうとする二人。 (このまま帰ったらいつまで経っても了承はしないぞ?良いのか?若造共…) 旅掛は二人の背中を見つめ、問い掛ける。 「なぁ、一方通行」 「なんだ当麻」 「俺は諦めが悪いようだ」 「奇遇だなァ。俺もそう考えてたとこだ」 上条と一方通行は旅掛に背中を向けたまま、会話を交わす。 そして─。 「俺は美琴を貰う!」 「俺に打ち止めを寄越せっ!」 振り向き、吠える。 「なっ…当麻…」 「一方通行…」 覇気を取り戻した二人に美琴と打ち止めが驚く。 が、それに驚いたのは二人だけではない。美鈴と旅掛も同じだ。 「何度言っても無駄だ。却下だ」 その答えは予\想通りとも思われる表\情の上条と一方通行。 「そうだと思ったぜ」 「演算無しでもわかるってことだなァ」 満身創痍。まさしくこの言葉が合う二人だった。 深呼吸をして意識を高める上条と一方通行。 「俺は何度も打ち止めに救われたァ。そして今日もコイツに救われた…。最初は鬱陶しいと思ったこともあったがよォ、いつの間にか俺は打ち止めが居ねェと寂しくなっちまうんだよ。だから俺から打ち止めを取り上げるんじゃねェ!…それでも却下するってェなら俺は打ち止めをかっさらって行ってやンぞ!」 拳を握り締め、自分の想いを旅掛にぶつける一方通行。 「良くやった一方通行…次は俺の番だッ!俺は美琴を愛してる…。最初から愛していたわけじゃない。だけど!学園都市で過ごして行く中で美琴は俺の掛け替えのない存在になった!これからも美琴と一緒に居たい!それでも却下するなら…その幻想は俺がぶち殺す!」 一方通行に続き、上条が想いをぶつける。 二人は互いに拳と拳をぶつけ合い、行動を賞賛した。美琴と打ち止めは初めてみる想い人の一面に圧倒されていた。 「全く…若いって良いよな」 黙って聞いていた旅掛が動く。 「お前達は本当に娘達を幸せに出来るんだな?」 勿論、と二人は頷く。 「もし幸せに出来なかったら覚悟しておけよ?俺は容赦しないからな。美琴、打ち止め。幸せになるんだぞ」 その言葉を聞いた4人(+話を聞いていた美鈴)は最高の笑顔になった。 激闘を終え、御坂家を後にした4人は学園都市まで戻ってきた。 「なぁ一方通行」 「あァン?」 「良かったな、了承貰えて」 「てめェもな、当麻」 二人はどちらともなく右手を差し出し、握手していた。 「ホント、無茶苦茶よね…あの二人」 「でもそんな当麻お義兄さんに惚れたんでしょーってミサカはミサカは悪戯に質問してみるー!」 「なっ…アンタねぇ!…そう言う打ち止めもそこに惚れたのよね」 「ギクッてミサカはミサカは姉妹の遺伝子は怖いって思ってみたりー!」 御坂美琴の体細胞クローンの打ち止め。しかし美琴の妹達である打ち止めだが、一生を共に歩む男性は違った。が、本質は似たようなものだったりするのだが。 「そういえばアンタ、さらっと当麻義兄さんとか言わなかった?」 「だってお姉様の旦那様は義兄になるわけだよ、ってミサカはミサカは当たり前のことを言ってみる」 この一言が、夕日をバックに未だ握手し続ける旦那達に波乱を呼ぶことになるのだが、それはまた別のお話し。
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6スレ目ログ ____ ________________ 6-7 D2 ◆6Rr9SkbdCs Equinox 15 たった一つの思い 6-30 かぺら(5-906) Daily Life 2 月曜日(ホリデイ) 6-39 キラ(4-879) memories 12 超電磁砲の記憶 6-50 ∀(2-230) A lie 6-68 かぺら(5-906) Daily Life 3 月曜日(ホリデイ) 6-110 キラ(4-879) 小ネタ 12月のとある夜にて 6-130 鬼畜ばあちゃん ◆m2vH1XGyFA ゆめ? 6-149 蒼(4-816) side by side 7 ―ホワイトデー― 6-162 かぺら(5-906) 赤い顔の天使 6-173 3-351 小ネタ 4月馬鹿 6-177 小ネタ 同じベッドの上で 6-179 キラ(4-879) fortissimo 3 とある幻想殺しの同棲生活 6-196 ナヒるハ(6-192) ミコトラプソディー 1 狂想曲1 [上条当麻] 6-210 6-209 小ネタ とある二人のキューピッド 6-216 ぐちゅ玉(1-337) キャパシティ・オーバー! 6-231 D2 ◆6Rr9SkbdCs パラドックスの確率 1 6-241 D2 ◆6Rr9SkbdCs パラドックスの確率 2 6-254 かぺら(5-906) Daily Life 4 繋ぐ手(ラヴァーズ) 6-265 ナヒるハ(6-192) ミコトラプソディー 2 狂想曲2 [禁書目録] 6-278 どるがば ◆KlUXhbo4RM とある乙女の恋事情 1 看病編 6-297 3-351 小ネタ いつもの病室にて 6-307 かぺら(5-906) Daily Life 5 繋ぐ手(ラヴァーズ) 6-315 ななに(6-314) 小ネタ コタツの中の戦争 6-322 6-321 Little Love Melody 1 6-336 キラ(4-879) memories 13 超電磁砲の記憶 6-351 ほっかいろ(6-350) 小ネタ カイロ 1 6-360 かぺら(5-906) 小ネタ ゆたんぽ 6-374 カミコップ(6-373) 小ネタ 幸せ美琴 6-380 ぴんた(6-379) 信じる先に 6-401 かぺら(5-906) Daily Life 6 繋がる心(ベストフレンズ) 6-408 かぺら(5-906) Daily Life 6 繋がる心(ベストフレンズ) 6-422 ほっかいろ(6-350) 小ネタ カイロ 2 6-455 D2 ◆6Rr9SkbdCs Equinox 16 午睡 La_siesta. 6-480 キラ(4-879) memories 14 超電磁砲の記憶 6-494 どるがば ◆KlUXhbo4RM とある乙女の恋事情 2 看病編 6-503 ぴんた(6-379) 信じた先に 後日談 6-516 桜並木(4-027) 未来からうちの子がやってきた 4 第八章 奪い合い Spectators_of_sadness 6-525 蒼(4-816) side by side 8 ―ホワイトデー― 6-542 ナヒるハ(6-192) ミコトラプソディー 3 狂想曲2.5 [御坂美琴] 6-557 蒼(4-816) side by side 9 ―ホワイトデー― 6-568 かぺら(5-906) Daily Life 7 前夜祭(クリスマスイヴ) 6-595 6-594 小ネタ ありがとう 6-610 キラ(4-879) fortissimo 4 とある恋人の登校風景 6-624 蒼(4-816) side by side 10 ―ホワイトデー― 6-641 かぺら(5-906) Daily Life 8 前夜祭(クリスマスイヴ) 6-651 つばさ(4-151) ウソと魔法と素直な気持ち 1 6-673 6-321 Little Love Melody 2 6-681 かぺら(5-906) Daily Life 9 前夜祭(クリスマスイヴ) 6-698 豚遅(1-892) 人のふり見て… 6-725 D2 ◆6Rr9SkbdCs Equinox 17 ナチュラルに恋して 6-741 ほっかいろ(6-350) 3月14日 6-766 つばさ(4-151) ウソと魔法と素直な気持ち 2 6-783 キラ(4-879) fortissimo 5 とある恋人の登校風景 6-809 花鳥風月(6-752) The boy nurses the girl 1 6-817 花鳥風月(6-752) The boy nurses the girl 2 6-840 どるがば ◆KlUXhbo4RM とある乙女の恋事情 3 私とアイツと時々・・・ 6-853 かぺら(5-906) Daily Life 10 友達の輪(ファミリー) 6-870 ぴんた(6-379) ツンのちデレデレ 6-894 6-321 Little Love Melody 3 6-920 蒼(4-816) side by side 11 ―ホワイトデー― 6-938 キラ(4-879) fortissimo 6 とある超電磁砲の入学式 6-963 寝てた人 ◆msxLT4LFwc 当麻と美琴の恋愛サイド ―帰省/家族― 7 8章 帰省1日目 情報屋 6-970 寝てた人 ◆msxLT4LFwc 当麻と美琴の恋愛サイド ―帰省/家族― 7 8章 帰省1日目 情報屋 6-988 D2 ◆6Rr9SkbdCs Foolish_game. ▲
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある不幸な都市伝説 1日目 『少年』は今スーパーにいた。 お目当てはお一人様1パックの卵、タイムセールで安くなる豚バラ肉、使用頻度の高いもやしもきれかけていたはずだ。 余裕があれば本日4割引の冷凍食品コーナーも見てみよう。あとソーメンはもういらない。 そんな予定を立てていたのだが、予定は予定、そううまくいかないときもある。 卵もバラ肉も売り切れ。冷凍食品もろくな物は残っていない。もやしは買えるがそれだけだ。あとソーメンはもういらない。 少年は補習で遅くなっていた。いや補習はいつものことだが、 財布をなくし、ケータイを落とし、明日提出しなければならない宿題のプリントの束もカバンから消えていた。 それらを探し出すのにえらい時間をくってしまったのである。 結果的に教室の自分の机の中で、それらはすべて見つかったのだが、いろんな意味で泣けてきた。男だって泣きたい時がある。 (どーすっかなー…今からじゃメシ作る時間もないしな…) 少年は自分の寮にペット(?)を一匹と一人飼っている。三毛と白だ。 三毛のほうはおとなしいが、問題は白のほうだ。ハラペコがデフォルトな為、こんな時間に帰ったら 「とうまーとうまーおなかがすいたんだよ!ごはんはまだなのかな! はやく食べたいんだよ!ごはん!ごはん!ごはん!ごはん!」 という珍しい鳴き方をしてくる。 だったらお前が作れよ…と思う者も多いだろう。しかしそれは家主である少年によって禁止されている。 実は以前、彼女はレンジを爆発させたことがある。 本人はぼたんを押したらこうなったと泣きながら主張したが、家庭用電化製品に自爆スイッチは搭載されていない。 話し合いの結果、たまたま押した場所が爆発するツボだった。と言う結論に至る。 これは「爆砕点穴の悲劇」として語り継がれ、彼女には台所使用禁止法案が制定されたのである。 (仕方ない。ちょっと高いけど弁当でも買うか。俺もプリントやんなきゃだしな。 …ま、一番安いのでいいよな。) だが一番安いシャケ弁も売り切れている。店員に聞くとぼさぼさの茶髪の男が全て買い占めて言ったらしい。 どんだけ食うねん!と、顔も名前も分からないその男にツッコミを入れる。 許してやってくれ。その男もシャケ弁を買ってこなければ、ブ・チ・コ・ロ・されるという極めて特殊な状況にあるのだ。 ちなみにその男も『不幸な王子様』と肩を並べる、3種類の都市伝説の1つ『シャケ弁ハンター』と呼ばれているのだが、 それはまた別のお話。 仕方なく少年はかなりお高めの、チキン南蛮SP(スペシャル)弁当と猫缶をひとつずつ。 自分用におにぎり2個(おかかとツナマヨ)を買い、スーパーを後にした。 (はー…結局何も聞けなかったなー…) 佐天はとぼとぼ歩きながら今日のことを思い出していた。 白井から突如投下された爆弾発言。『逢引』と『ペア契約』。 あの後も何度も御坂から聞きだそうとしたのだが、浅いところから攻めようとすると、はぐらかされる。 かと言って、深いところに踏み込もうとすると罠カード「漏電」が発動する。 このカードは、相手プレイヤーに直接雷属性のダメージを与え、LPを0にするという恐ろしい効果を持つ。 当然、公式大会では禁止されている。 そんなこんなで時間が過ぎ、最後は 「アー!もうこんな時間ダワー!黒子!早く帰らないと寮監に怒られるわよ! さー帰ろう!今すぐ帰ろう!」 と、半ば強引に解散させられ【にげられ】た。 (こーなったら上条さんを連れて来るしかないよね。やっぱり。 ていうかあたしも会って見たいし。) もはや「都市伝説の人」に会いたいから、「御坂の好きな人」に会いたいへ佐天の思考はチェンジしている。 (よし!明日上条さんの高校に言ってみよう!初春に聞けば場所も分かるし!) ひょっとしてこれはストーカーなのかな?と一瞬頭によぎったが、 御坂さんの恋の行方【こんなおもしろいこと】ほっとけるかー!と思い直した。 この子は本当にいつでもテンションが高いなぁ。 ちょっとコンビニでも寄ろうかなと思った瞬間 「きみひとり~?あぶないよ~こんな時間に~俺たちが家まで送ってあげるよ~。」 声をかけられた。 相手は3人組の男性達【スキルアウト】。明らかにこの人たちと一緒のほうが危ないといった風貌だ。 1人目はくすんだ金髪で両耳と唇にピアス。声をかけてきた男だ。 2人目は左腕と左頬にタトゥーを彫ったスキンヘッドの男。 3人目は鉄下駄を履き、学ランを着て、葉っぱをくわえた大男。 …3人目だけなんか違くね?などといっている場合ではない。 (ヤバイヤバイヤバイヤバイ!!) LEVEL0の中学1年生佐天に、ヤンキーふたりと番長ひとりをたおすスキルはない。 何回やっても何回やっても、E缶だけは最後まで取っておいても倒せないだろう。 どうすればいいかアワアワしていると、 「あーいたいた土御門。悪いな、買い物してて遅くなっちまった。」 ツンツン頭の少年が乱入してきたのである。 ツチミカドとはどうやら佐天にたいしていった名前のようだ。 なるほど、偽名を使えばノートに名前を書き込まれても死ぬことはない。 「それじゃーツレがお騒がせしましたー…」 そういいながら佐天【ツチミカド】の腕をつかむ少年。 佐天はその少年の顔に見覚えがあった。初春のパソコンで見たはずだ。 御坂から話を聞こうとしたはずだ。明日会いに行こうとしてたはずだ。 LEVEL0なのに電撃が効かず、「不幸だぁー!」という口癖を持つ。 戦闘力は4か5程度。ヤムチャ位しか倒せない。 都市伝説『不幸な王子様』にして、御坂美琴【しんゆう】の想い人。 上条当麻がそこにいた。 上条【じゃまなやつ】の乱入にスキルアウトの3人の目つきが変わる。 「なんだよお前~その子は俺たちに用があるんだぜ~?」 「邪魔すんじゃねぇぞゴルァ!殺されてぇのかゴルァ!」 「おなごじゃい…本物のおなごじゃい!逃がしてたまるかい!!」 3人目はちょっとだまれ。あと偽者のおなごって何だ。 「いやいやいや。だからコイツ俺の友達なんですって。な!土御門?」 「ええ!そりゃあもう!このツチミカドはあなたの友達ですよ。ハイ!」 空気が読めてノリもいい子で助かった。と、上条は思った。 以前、とあるビリビリ中学生を助けたようとしたときはえらい目にあったものである。 もっとも、そのときの記憶は『今』の上条にはないのだが… ちなみに佐天は頭をフル回転させ、この状況をどうするか、ではなく下の名前を考えていた。 (よし!ツチミカド・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールにしよう!) 何でこんな余裕あるの?そんな名前の日本人がいるか。本当に覚えられるのかお前。随分すごい魔法が使えるんでしょうね! …いかんツッコミきれない。ノリが良すぎるのもどうかと思う。 じゃーそーゆーことで…とその場を逃げようとする上条だったが、突然 「うおーーー!!逃がさん!!おなご!!逃がさんどーーーー!!!!」 と3人目がブチ切れた。 かぁ!気持ち悪ぃ!やだお前ぇ! ついでに両手も燃えている。発火能力者。LEVELも3はありそうだ。 ぬうぇい!という掛け声とともに、両手の炎は上条めがけて投げられた。 直撃した!…はずだった。が、上条は無傷だった。傷どころか服も燃えていない。 ただ右手だけを前に伸ばして。 その場にいた上条以外の人間には何が起こったのかわからない。 スキルアウトの3人はどんな能力だ?と動揺し、佐天は電撃だけでなく炎も効かないという事に驚いていた。 彼の右手には幻想殺しという力が宿っている。 それが異能の力ならば、魔術だろうと超能力だろうと波動拳だろうと打ち消せる能力。 チャンス!周りはキョトンとしている。 「おい!走るぞ!」 上条はツチミカド・フランソ…え~と…ナン・ト・カカン・トカの腕を右手でつかみ走り出した。 ちなみに左手には、学生カバンとスーパーの袋がしっかりぶら下がっている。 少しして、3人が追いかけてきた。 かわいい女の子に 「待って!私を置いていかないで!」 なんて言われたら待つだろうが、 誰が好きこのんで、イカつい野郎×3に 「待てやゴルァー」 といわれて待つか。 こちとら逃げ足には自信がある。 こっちは女の子【ハンデ】を連れてはいるが、こんな不幸【じょうきょう】良くあることだ。 スーパーの袋を持ち、必死の形相で逃げる上条。 その姿はあまりにも、王子様というイメージとはかけ離れていた。 普通の高校生が、普通の中学生の腕をつかんで逃げている。 そんな今の自分たちの姿に、佐天はクスッと笑った。 どうやら撒いたらしい。 上条は本当に逃げ慣れているらしく、この辺りの地理にはくわしいようだ。 日曜7時の旅番組でしか通らないような、路地裏や狭い道をぬけて、今は開けた場所にいる。 サイコロもさぞ転がしやすいだろう。 「ここまで来りゃ平気だろ。あんた怪我とかは大丈夫か?」 「あ!おかげさまであたしはまったく何の問題もないです。」 「そっか。気をつけろよ?この辺にはあーゆーのがいるから。」 「えへへ…すみません。」 「で?おまえンちってどっち?」 ハイ? 「いやいやいや!違いますよ!?ワタクシは紳士であって 先ほどのようなことが起こらないようにボディーガードなどをやろうとした次第でして 決して送りオオカミなどというゲスい真似など微塵も…」 「…プッ!…あっはっはっはっは!!」 上条の必死すぎる弁解に佐天はとうとうふきだした。 上条も分かってもらえたかと、ホッとした。 「じゃーあたしの寮までお願いします。歩きながらお話しましょうよ!『上条さん』!」 「あー何だ御坂達から聞いたのか俺の名前…」 上条はいきなり名前を呼ばれてビクッとした。もしかしたら『前の俺』の知り合いか!?と、思ったようだ。 だが話を聞けば、この佐天涙子という女の子は御坂や白井の共通の友人のようだ。 「上条さんもすごいですねその右手!どんな能力も効かないなんてムテキじゃないですか!」 「いや…そこまで便利じゃないんだけどな?あ…と、ここか?佐天の寮。」 「はい!今日は本当に色々ありがとうございました!」 「いやいいって。佐天こそ気をつけろよ。じゃあな。」 「あ!待ってください!明日お暇ですか!?」 「ん~どうだろ…補習がなければ多分…」 「だったら明日ここのファミレスに来てください!」 そういって佐天は、今日いたファミレスのチラシをカバンから出す。 何で?と、言いかけた上条に佐天はすかさず 「今日のお礼をさせてください!」 悪いとは思ったが、せっかくの好意を断るのもどうかと思い、明日会う約束をして上条は帰っていった。 紆余曲折あったが、結果的には「明日上条と会う」という当初の目的は達成された。 「よーし!明日は御坂さんも呼んで根掘り葉掘り聞きまくるぞー! そんでふたりをいい感じにしてー………?」 と、意気込んだところで佐天は胸がチクリと痛むのを感じた。 だが、風邪でもひいたかな?と、あまり深く考えずに、そのままカバンからケータイを取り出した。 「おっす!初春?明日なんだけどさー……」 都市伝説 『不幸な王子様』 どこからともなく現れて、困っている女の子を助けてくれる。 そして助けられた女の子は高い確率でその人のことを 好きになってしまう。 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある不幸な都市伝説
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とある喫茶店の一日 〜Mad_Tea_Party〜 君はこんな噂を耳にしたことはないかな? その喫茶店には、普通にはありえない出会いが待っている。 現在過去未来の全てにおいて接点のないはずの人とも、“偶然”巡り会えてしまう不思議なカフェ。 アーネンエルベ。 もしも街を歩いている時、そんな名前の看板を見かけたなら。急ぎの用事がないなら、足を踏み入れてみるといい。 とても貴重な経験が出来るはずだ。 まあ身の安全の保証は出来かねるが……いやいや、何事も自己責任ということだよ。 店自体の質もとてもいい。マスターオリジナルのブレンドコーヒーに、軽めのツナのサンドウィッチ。あとはモンブランでもあれば言うことなしだ。 そうそう、座るならテーブル席を選ぶべきだ。向かいに座る人がいたなら、その人はきっと、君が絶対に出会えない相手だろうからね。 キィッ、と擦れる音を立てて木製の扉が開く。カランコロンという鈴の音が、少し遅れて続いた。 視界に入ってきたのは、電灯を極力排した薄暗いカフェテリア。まあ雰囲気づくりは悪くない。さびれていると言い換えることも出来そうだが、どうせ“この街”では平日の昼間に繁盛している店はないから気にすることもないだろう。 案の定、並べられたテーブルはどれも空席だった。たった一つ、奥まった場所に置かれたテーブルに赤っぽい制服の少女と白っぽい修道服の少女が陣取っている。白昼堂々サボリとはたいした度胸だ。修道服ということは、第十二学区の学生かもしれない。わざわざこんな所まで足を運んだのは、教員の見回りを回避するためだろうか。 (…………ン?) 不意に、自分の思考に疑問が浮かぶ。 “こんな所”って、一体どこだ? この店に入る前に、街のどのあたりを歩いていたのか思い出せない。 しかし、疑問が違和感に変わる前に、カウンターから声がかかった。 「——いらっしゃいませ。お一人ですか?」 男にも女にも、大人にも子供にも、聖人にも囚人にも見える人物。ついでに言えば店長とも店員ともとれる態度だった。長すぎる髪を大きな三つ編みに束ね、花柄のエプロンをつけてコーヒーカップを持ち上げている姿に、彼はなぜだか対軍兵器級のツッコミを入れたくなったが、ギリギリで自制する。 「……あァ」 「テーブル席とカウンター席がございますが、どちらに?」 「テーブル」 「かしこまりました。左手奥のCテーブルをお使いください。注文がお決まりになりましたら、卓上のベルを鳴らすか、カウンターに直接声をかけてくだされば承ります」 手振りで了解したことを伝えると、彼は支持されたCテーブルとやらに向かう。静電気で髪の毛を持ち上げられているような奇妙な感覚があったが、不思議と店を出ようという気にはならなかった。 ——その喫茶店には、普通にはありえない出会いが待っている。 いつ聞いたのかも思い出せない、うさんくさい噂話を真に受けた訳でもないのだが。 こうして学園都市最強の超能力者、一方通行(アクセラレータ)は、今日という取り戻せない日をアーネンエルベで過ごすことになった。 時刻は午後一時。少し遅めのランチタイム。 ◇ ◇ 一方通行が座ったテーブルの二つ隣り、Aテーブルには、赤と白の対照的な少女達が座っている。 クリームソーダのアイスに刺さってしまったストローと格闘している修道服の少女がインデックス。注文した紅茶に自前のブランデーをボタボタ足らしている冬用制服の少女がサーシャ=クロイツェフ。 彼女達は、一方通行が想像したように学校をサボってこの店に来ていた訳ではなかった。二人はもともと学園都市のどの学校にも所属していない、いわゆるモグリの住人なのである。 しかし、それも実は今日までの話。 「明日から、かぁ。いいなぁサーシャは。ロシア成教公認で転入出来るなんてー」 「そうは言うけど、あくまで諜報活動の一環としてであるし。むしろ周りの人たちを騙しているようで気が引けるというか」 インデックスのぼやきに、サーシャが控えめに答える。 ここ最近の彼女たちの話題は、「サーシャの学園都市への転入」に集中していた。 一端覧祭と『灰姫症候(シンデレラシンドローム)』の事件が無事終わり、さあ別れを惜しもうとした所へやって来た国際郵便。開けてみれば近所の中学校への転入手続き書類とサーシャに当分の間学園都市への駐留を命じる指令書だったのだから驚いた。 えらいこっちゃえらいこっちゃと騒ぎながらも準備しているうちに、いよいよ明日が初登校の日。 今は学生向けのデパートで注文しておいた冬服教科書その他の必要雑貨をまとめて引き取ってきた帰りなのである。テーブルの下にはパンパンに膨れた紙袋がいくつも置かれていた。大分冷え込んできたこともあって、冬服だけは受け取ってすぐに着替えたが。 ちなみに、サーシャは転入先である夕凪中学校の女子学生寮に既に部屋を与えられていたが、そちらではほとんど寝泊りしていない。これまで通りとある少年の部屋に押しかけ居候のような形で暮らしている。 「でも、さあ」 インデックスの愚痴は止まらない。ここ数日ずっとだ。 上条さん家の白シスターは、決して赤シスターを妬んでいる訳でも、ましてや恨んでる訳ではない。それだけは絶対だ。 けれども、 『サーシャが学校に行くようになると、また私は昼間一人ぼっちになっちゃうもん』 口に出した訳ではないが、サーシャは友人のそんな隠された本音を察してしまっていた。 自分が属している魔術サイドとは敵対していると言って差し支えない科学サイドの街で、朝から放課後までという長い時間をたった一人で過ごす寂しさはどれだけのものだろう。サーシャはようやく出会えた、さの寂しさを分かち合える友達なのだ。 その彼女までが、学校に通うようになれば。 (……問一。どうすればいいのでしょう?) 落ち込み続ける友にかける言葉も浮かばず、天にまします我らの父とかに祈ってみる赤シスター。だがそう簡単にありがたいお告げを下さるほどこの作品(せかい)の神様は親切じゃない。 その代わりと言ってはなんだが、感覚的には右斜め後方から幻聴じみてか細い女の子の声が聞こえてきた。 (えっと。……とりあえず、何でもいいから褒めて、褒めて、褒めまくってみるのはどうですか……?) なるほど。ありがとう私の天使(スタンド)。 (え、そんな、私オラオラとかアリアリとかだが断るとか出来な——あれ、もしかして今後私ってそういう扱いなんですか?) それこそ神のみぞ知る、だ。 サーシャ=クロイツェフは意を決し、怒涛の褒め殺し作戦を敢行する。 「そう、だ。インデックス、注文した時と今日と、デパートまでの道案内をしてくれてありがとう。やはりこの辺りの地理には、まだ慣れていないから」 「大した事じゃないよ。私が案内できたのは、昼間暇な時にぶらぶらするコースだったからだもん。——うん、昼間、暇だから」 一層暗くなる声に、サーシャは第一撃が裏目に出てしまった事を悟る。 「うう……ん、荷物も、半分持ってくれて、感謝している。これはとても一人で持てる量ではない」 「……でもさりげなく教科書とかの重い袋を自分で持って、服とか靴なんかの軽い方を私に回してるよね」 続く第二撃が(両者の)ボディをえぐるように打つ。 「ああああああ。そ、そのクリームソーダ、おいしい?」 「うん。サーシャのおごりだけどね。とうまは私にお金持たせてくれないから」 第三撃が急所に当たった! 効果は抜群だ! 「…………大丈夫?」 「うん。うん。大丈夫だから……今は貴女のために祈らせてください……」 挙句の果てに慰められてしまう。十行足らずで精神的にフルボッコされたサーシャの明日はどっちだ。学校か。 その頃、彼女達の二つ隣のテーブルで白く、白く、白い超能力者が四肢を震わせてツッコミ衝動に耐えていたことを知る者はいない。 誰にだって出会いを選ぶ権利はある。
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5スレ目ログ ____ ________________ 5-8 ぐちゅ玉(1-337) 「好敵手」のフリガナは 5-21 キラ(4-879) とあるバカップルの極秘レポート 5-30 5-029 turn_me_on 1 5-40 5-029 turn_me_on 2 5-51 ∀(2-230) 責任の取り方 1 5-63 スピッツ ◆Oamxnad08k 小ネタ 遊園地に誘ってみた 5-71 志室谷(4-668) 小ネタ 猫の日 5-75 D2 ◆6Rr9SkbdCs Equinox 8 もどかしい世界の上で Ordinary_world. 5-93 ヤシの実 ◆sz6.BeWto2 とある子猫な超電磁砲(レールガン) 5 2日目 5-108 キラ(4-879) memories 1 三番目の記憶 5-141 4-649 美琴の一ヶ月 5-163 D2 ◆6Rr9SkbdCs Equinox 9 もどかしい世界の上で Ordinary_world. 5-176 キラ(4-879) memories 2 三番目の記憶 5-194 ∀(2-230) 責任の取り方 2 5-205 寝てた人 ◆msxLT4LFwc 当麻と美琴の恋愛サイド ―帰省/家族― 5 5章 帰省1日目 初詣 5-234 キラ(4-879) memories 3 最初の頼み 5-243 D2 ◆6Rr9SkbdCs Equinox 10 Bitter_or_sweet. 5-261 蒼(4-816) side by side 1 ―バレンタイン― 5-275 D2 ◆6Rr9SkbdCs Equinox 11 Bitter_or_sweet. 5-290 豚遅(1-892) とある学園の執事喫茶 4 とある男女の一端覧祭 5-304 小ネタ 事故ちゅう 5-312 キラ(4-879) 小ネタ 浴衣の彼女と惚れてる彼氏 5-318 蒼(4-816) side by side 2 ―バレンタイン― 5-335 キラ(4-879) memories 4 日常の記憶 5-345 ∀(2-230) バイト生活 6 6日目 5-378 蒼(4-816) side by side 3 ―バレンタイン― 5-393 ぐちゅ玉(1-337) ラブコメしたいぜい×2 5-402 キラ(4-879) memories 5 日常の記憶 5-415 D2 ◆6Rr9SkbdCs Equinox 12 風の辿り着く場所 5-430 ヤシの実 ◆sz6.BeWto2 とある子猫な超電磁砲(レールガン) 6 2日目 5-433 ヤシの実 ◆sz6.BeWto2 とある子猫な超電磁砲(レールガン) 7 番外編 5-440 マーム ◆JMDEFJ5r5w 小ネタ とある二人の意思疎通 Oath of two people 5-447 キラ(4-879) memories 6 日常の記憶 5-466 4-323 幸せへと至る道 4 ~後日談~ 5-473 豚遅(1-892) とある二人の年末年始 5-485 D2 ◆6Rr9SkbdCs Equinox 13 風の辿り着く場所 5-495 キラ(4-879) memories 7 日常の記憶 5-503 マーム ◆JMDEFJ5r5w 再会 5-523 蒼(4-816) side by side 4 ―バレンタイン― 5-558 蒼(4-816) side by side 5 ―バレンタイン― 5-570 とある二人の雛祭り 1 5-583 マーム ◆JMDEFJ5r5w 初デート 1 5-590 キラ(4-879) memories 8 非日常の世界 5-604 D2 ◆6Rr9SkbdCs Equinox 14 スケッチブックを持ったまま 5-619 桜並木(4-027) 未来からうちの子がやってきた 3 第二章 不幸は大体不注意から Careful_or_Hurtful 5-624 桜並木(4-027) 未来からうちの子がやってきた 3 第三章 お嬢様だってそんな事くらい知ってますのよ Electro_Maria 5-630 桜並木(4-027) 未来からうちの子がやってきた 3 第四章 思い Passing_down_by_an_old_man 5-635 桜並木(4-027) 未来からうちの子がやってきた 3 第五章 恐怖 THE_ABSOLUTE_FUTURE_A_GREAT_MISFORTUNE 5-641 桜並木(4-027) 未来からうちの子がやってきた 3 第六章 キス Next_stage_or_more_one 5-647 桜並木(4-027) 未来からうちの子がやってきた 3 第七章 THE_EPISODE 2/2 BEYOND_THE_BOUNDS_AND_TO_THE_NEARLY_FUTURE 5-674 蒼(4-816) side by side 6 ―バレンタイン・空白の30分― 5-683 キラ(4-879) memories 9 非日常の世界 5-711 D2 ◆6Rr9SkbdCs 真夜中のプール 5-730 マーム ◆JMDEFJ5r5w 初デート 2 5-743 キラ(4-879) memories 10 超電磁砲の記憶 5-753 5-752 愛情と友情と 5-773 寝てた人 ◆msxLT4LFwc 当麻と美琴の恋愛サイド ―帰省/家族― 6 6章 帰省1日目 縁日 5-784 寝てた人 ◆msxLT4LFwc 当麻と美琴の恋愛サイド ―帰省/家族― 6 7章 帰省1日目 隠し事 5-808 ぐちゅ玉(1-337) 上条当麻は電気娘の夢を見るか? 5-824 ガイア(5-823) survival dAnce 1 5-833 キラ(4-879) fortissimo 1 とある超電磁砲の卒業式 5-850 つばさ(4-151) どこにでもあるハッピーエンド 2 止まらない気持ち 5-868 キラ(4-879) memories 11 超電磁砲の記憶 5-882 D2 ◆6Rr9SkbdCs 風だけが知っている 5-899 とある二人の雛祭り 2 5-910 マーム ◆JMDEFJ5r5w 小ネタ 不幸だなんて言わせない 5-918 つばさ(4-151) 小ネタ 呼び方 5-927 5-752 夢と現実の君 5-955 かぺら(5-906) Daily Life 1 日常の交差(クロスデイズ) 5-977 小ネタ 侵略者・御坂美琴 5-979 キラ(4-879) fortissimo 2 とある超電磁砲の卒業式(番外編) ▲
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある幼馴染の幻想殺し 序章 ④再会 上条が退院した翌日、上条は美琴に連れられ第四学区のレストランへと向かっていた。 レストランに入ると上条にとって非常に懐かしい男性と女性が待っていた。 「旅掛さん、美鈴さんも…」 御坂旅掛と御坂美鈴… 二人は美琴の両親で幼かった上条にとって両親を除いた唯一の大人の味方であった。 「久しぶりだな、当麻君」 「…はい、お久しぶりです」 美琴が上条の顔を見ると何処か浮かない顔をしている。 上条を両親に会わせれば喜んで貰えると思っていただけに、 美琴はどうすればいいか分からなくなっていた。 「それにしても大きくなったわね。 10年も会ってないんだから当たり前か」 「あれから10年も経つんですね」 (そうか、お兄ちゃんはまだ あの時のことを…) 美琴は上条が喜ばせると思ってしたことが上条を逆に苦しめていることに気付く。 上条にとって御坂家との思い出は楽しいものであると同時に、 当時の自分を取り巻いていた状況を思い出させる苦いものでもあるのだ。 美琴は自分の浅はかな行動に自己嫌悪を覚える。 そんな美琴の心情を察したのか、上条は美琴の肩に手を置いて言った。 「そんな顔するな。 旅掛さんや美鈴さんに会えて嬉しいって気持ちも本物なんだから」 「…ごめんね」 そんな二人の様子を見て旅掛は言った。 「すまない、当麻君。 俺達も当麻君と久しぶりに会いたくなったんだ。 それに当麻君に大事な話もしなくちゃいけないからな」 「大事な話ですか?」 「取り合えず座ってちょうだい、当麻君の話も聞きたいし」 「…分かりました」 そして上条と美琴は四人席のテーブルに腰掛けるのだった。 「まあ、そんな感じです」 上条は主に学校での生活について旅掛と美鈴に語って聞かせた。 日々の不幸はあるものの、楽しい日々を送っている。 その言葉に旅掛と美鈴も笑顔を見せるのだった。 「刀夜さんの判断は正しかったかもしれないな。 オカルトと対極に位置するこの街なら、以前のようなことには…」 旅掛はそう言って口を噤んだ。 「すまない、不用意なことを言ってしまって…」 「気にしないでください。 さっきも言った通り、俺は楽しい日々を送ってます。 それにいつまでも過去ばかり見ているわけにはいきませんし」 「当麻君がそう思えるようになって本当に良かったわ」 「まあ、こう思えるようになったのは最近なんですけどね」 「…当麻君、君に一つお願いがある」 「何ですか?」 「これから先、ずっと美琴ちゃんのことを支えてあげてくれないか?」 「…」 「俺もまだ美琴ちゃんから詳しい話を聞いたわけじゃない。 だが美琴ちゃんが何か大きなものを抱えてしまったことは分かってる。 俺達は美琴ちゃんがいつか自分から話してくれるようになるまで、 親として美琴ちゃんを支えるつもりだ。 でも美琴ちゃんのことを本当に支えてあげられるのは、当麻君しかいないんだ」 「…逆に俺が傍にいることで、美琴に不幸が降りかかるかもしれませんよ」 「当麻君が決して不幸なんかじゃないことを私達は知ってるわ。 でも当麻君が自分を不幸だって決め付けてる限りは幸せは決して訪れない。 当麻君が本当に美琴ちゃんを不幸にすると思ってるなら、 私達の勝手だけど この話は断ってちょうだい」 「…俺は先日 美琴の笑顔と言葉に救われました。 美琴の笑顔を見て、あんな風になる前の自分を思い出すことが出来たんです。 そして美琴の言葉で、美琴のためにも自分の幸せを諦めないことを決めました」 「当麻…」 「正直に言うと まだ恐い部分はあります。 美琴は俺にとってかけがえの無い大事な存在だから。 大切に思えば思うほど、何かあった時のことを考えると恐くなるんです。 でも もし何かあっても美琴のことは必ず守ってみせます。 だから 美琴との交際を許してください」 上条の言葉に美琴は思わず涙ぐむ。 そして旅掛と美鈴の顔には満面の笑顔が溢れているのだった。 「当麻君は本当に強くなった。 そして今の君になら安心して美琴ちゃんを任せられる。 良かったな、美琴ちゃん」 「うん」// 美琴は涙を袖で拭いながら旅掛の言葉に頷く。 すると美鈴がカバンの中から、一枚の紙と何かの鍵を取り出した。 「そんな美琴ちゃんにプレゼントがあります!!」 美鈴はそう言って紙と鍵をテーブルの上に置く。 「あの、これは?」 上条は何か嫌な予感がして美鈴に恐る恐る尋ねる。 「まずは中身を見てちょうだい」 上条と美琴が紙を覗き込むと、そこには常盤台学生寮退寮受理と書かれていた。 「ちょっ、これどういうこと!?」 「ふふ、当麻君と美琴ちゃんの恋人生活のお膳立てをしようと思ってね」 「もしかして、この鍵は?」 「うん、当麻君と美琴ちゃんの愛の巣の鍵よ」 それを聞いた途端、美琴の顔は一気に赤く染め上がる。 そして上条は逆に頭を抱えて溜息を吐いた。 「どうした 当麻君、嬉しくないのか?」 「嬉しいとか、それ以前の問題でしょ? 俺達は学生で、しかも美琴はまだ中学生ですよ」 「だから、ちゃんと当麻君には選択肢を残しておいたわ。 当麻君の寮の退寮手続きは流石に取ってない。 だから、美琴ちゃんと暮らすのがまだ早いと思ったら断っていいのよ」 美鈴に言われて、上条は隣に座る美琴を見る。 自分が心から守りたいと思い、支えてあげたいと思った大切な少女。 その体は華奢で何かあったら簡単に壊れてしまいそうである。 傍にいてあげたい、何より自分が傍にいたい。 なら年上の自分が傷つけないように注意を払えばいいだけだ。 「…分かりました、お心遣い感謝します」 そして上条と美琴の同棲生活が決まるのだった。 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある幼馴染の幻想殺し
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とある魔術の禁書目録0 第一章 突然の訪来者 change one s school. 230万人の学生を抱える超能力開発機関『学園都市』。開発の遅れてる東京の西地区を丸ごと買い取り、 そこに超能力開発機関の『街』をつくった。 その街に集められるのはほとんどが学生のため、『学園都市』はいろいろな学校が集まった『学校の街』である。 学園都市に通う学生達は、みんな血管に直接クスリを注入して耳の穴から脳に直接電極を刺せば、超能力者のなる。 かといって、誰もが超能力者になれるとは限らない。超能力に目覚めた者は、それぞれレベル1〜5までに判別される。 そして超能力に目覚めなかった者は、全員が無能力者《レベル0》という烙印が捺されてしまう。 そして今、学園都市に通う、一人の無能力者《レベル0》が、 「不幸だあああああァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」 走っていた。 「チクショーーーーッ!!久しぶりに目覚ましセットしたってのに、どこも問題ないハズなのになんで目覚まし作動しないんですかーーーーッ!! しかも追い討ちかのようにインデックスがなんか寝ぼけて俺をなんか食い物だと思って頭に噛み付いてきたし上条さんはもう頭も心もボロボロになってしまいますよーーーーーーーーーッ!!!!!!! もう一度言うぞ、ふーーーーーーーこーーーーーーーーうーーーーーーーーーだーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」 走りながら叫んでいる少年、上条当麻はいくつかの不幸が重なって学校を遅刻している。 上条当麻は無能力者《レベル0》、しかし、彼の右手には、それが異能の力ならば、神様の奇跡さえ問答無用で打ち消す力、幻想殺し《イマジンブレイカー》が宿ってる。 彼は、その力をもってして、ありとあらゆる脅威をその右手を使って『殺し』てきた。 しかし、それは、同時に神のご加護や運命の赤い糸などという幸の力さえも『殺し』てしまう。そのため彼は、いつも不幸に見舞われる。 ハァハァ、と息をきらしながら走っている上条は、やっとのことで上条の通う高校に着いた。 上条は階段を上り、急いで自分のクラスに入った。 「ハァ、ハァ、フーーー、間に合ったーーーー」 すると、青髪ピアスと土御門元春が上条の下にやってきた。 「カミやん、遅刻ギリギリやったなーーーーー、もっとゆっくりきてもよかったんやでーーーー(怒)」 「は?お前、何怒ってるわけ?土御門、コイツどうした、の・・・・・・?」 「カミやーん、いつもなら完全遅刻してくるカミやんが、なーんで今日に限ってギリギリセーフなんだにゃーーー。 そのあたりのとこ、このやさしー土御門元春さんに教えてほしいんだにゃーーーー(怒)」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!二人からドス黒いオーラがゾワゾワと発している。 上条は理不尽な不幸を感じたのか、とっさに右手でドス黒いオーラを消そうと思い、青髪ピアス、土御門元春の順にオーラを打ち消した。 「な、なんや、急にどうでもよくなったんや」 「くっ、カミやん、やるにゃーーーーー、次は負けないぜよ」 「一体全体何なんだよ?俺が何したってんだよ!誰かこの上条さんに説明プリーズ!」 とんとん、と誰かに肩をたたかれた。振り返ってみると、そこには姫神秋沙が上条の後ろに立っていた。 「上条くん、君、間に合ったんだね」 「?、あ、あぁ」 「そう、じゃあ、私の勝ちだね」 そういうと、姫神は教卓のとこで談話している青髪ピアス、土御門元春のとこへいった。 「賭けは、私の、勝ちだね」 「賭け?」 上条は首を斜めにたおし、わけのわからない顔をした。 「あちゃー、負けやねん、負け。この出費はイタイワー」 「にゃー、次は負けないぜよー」 二人はそれぞれ、2000円を、合計4000円を姫神に渡した。 「上条当麻、貴様遅いわよ!!」 「今ごろっ!?」 そこに、いつ見ても不機嫌な表情をした、吹寄制理があらわれた。 「あぁ、姫神さんが勝ったのね」 「吹寄さん、何か知っていらっしゃるのですか?」 「・・・・なんでここで敬語になるわけ?」 吹寄はやや引き気味の表情をした。 「姫神さんとあのバカ二人、貴様が今日遅刻する遅刻しないって賭けをしてたのよ」 「・・・・・・・、は?」 上条はそのまま3人(バカ二人)の方を見た。次は5000円で勝負だにゃー、とか、男に二言はないやな?とか聞こえた。 その言葉で、上条の怒りはピークに達した。 「お・ま・え・ら〜〜〜〜〜、何人を使って賭けなんて真似事してるんだーーーー!!!」 上条の右手が、バカ二人に炸裂した。 「イタァーーーーーーーッ!!!×2」 二人の叫びが重なった。
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とある美琴の他寮生活<アウトドア>第4章-2 学舎の園まで走ってきた上条は息切れしまくりである。 (まだかなー、お、来た来た、ってあれ、なんか多くないか?) よく見ると常盤台が2人、柵川が2人いる。 (何でだ?) 自動改札のようなゲートを出ると彼女はこちらを見るなり、 「あ、いたいた、待ったー?」 「いや、着いたばっかだけど、その2人は?」 「ああ、こちらが柵川中学1年の初春さんと佐天さん。こっちはわかるよね?」 「ああ、白井さん、だっけ?」 「覚えてくださったのですねー、この黒子、幸せものですの、ってお姉さま、なんでこの人がいるのですの?」 「あー、ちょっとね」 横で、 「この人前見ましたよね、佐天さん」 「あー見た見た。御坂さんと一緒に居た人でしょう。かっこいいとは思ってたのよねー」 「へ、一一一(ひとついはじめ)はどうしたんですか?」 「そっちのほうがいいに決まってんでしょー」 「そうですよね」 あははは、と笑う2人。 美琴を見て変な顔をする白井。 それを見ている上条は、「どうすれば……」と思うことしかできなかった。 16 00 そろそろ行くか、と彼が思ったのは午後4時のことであった。 美琴が言った。 「じゃあ、黒子。わたし用事があるからここで」 と言うのを聞いた黒子は、 「お姉さまがそう言うのでありましたら、仕方ないですわね」 と。ここで上条が言う。 「そこに駅があるだろ。そこで乗るか」 この提案に美琴は、 「そうね。それじゃあ、バイバーイ」 それから、2人は第23学区へ向かった。 五和を迎えに行ってクタクタになった2人はすぐに部屋に入る。 「あー、何もする気がしねーな」 と彼が言うのに対して、 「そうね、このまま寝る?」 風呂が壊れているのは仕方が無い。 でも、このままとは…… 「じゃあ、寝るね」 そういってすぐに美琴は寝てしまった。 それから1年数ヶ月 「もう春か」 「早いわね」 2人がいるのは上条の学校。 常盤台に高校があったにもかかわらず、こっちを選んだ美琴。 そして、上条は言う。 「この学校には3年が1年と手をつないで入学式会場に入場するというしきたりがるんだけど」 という上条を見て、赤く、ならない美琴は 「そうなんだ。じゃあ」 と言って2人は入学式会場に向かった。 彼は悩んでいた。 彼の両親である上条刀夜と上条詩菜、それに美琴の母親である御坂美鈴がいるためだ。 写真撮影の時間。 するとすぐに刀夜が走ってきた。 「当麻、メキシコの土産はいるか?」 「とうさん!何でそんなものがあるんだよ!!」 とそこに2人が加わる。 「あらあら、当麻さん的にはその人と一緒にいるのがいいのね」 母さん(詩菜)かよ。 「あんたは美琴ちゃんが好きなのかい?」 美鈴かよ。 結局仲良く写真とって終わり。 それだけだった。 その日、上条当麻と御坂美琴は死んだ。 これまた仲良く手をつないで帰っているときに。 上条勢力をつぶすために出てきた猟犬部隊(ハウンドドッグ)により、暗殺された。 天草式、旧アニューゼ部隊、必要悪の教会(ネセサリウス)、神の右席などと猟犬部隊が戦争を起こした。 まさに、科学と魔術が引き起こす第3次世界大戦。 これにより、ヴェネツィアなどの主要都市が破壊され、 学園都市第1学区が丸々消滅した。 結果、上条勢力の中心人物、上条当麻と御坂美琴がアレイスター=クロウリーの手で暗殺された。 そして、 妹達(シスターズ)全体の処分、および学園都市をイギリス清教必要悪の教会(ネセサリウス)の支配下に置くことで和解、終焉を迎えた。